GRUPA JUNIJ '80 prisotnost metafizike / metaphysical presence

旧ユーゴスラビア時代にリュブリャナ大学在学中だった Stane Jagodic らによって現代アート、実験的な表現写真をテーマに結成された Grupa Junij、単純に6月生まれの3名に依ったのが由来のように当初は緩い集団だったそうですが後にアムステルダムやバルセロナにも活動拠点を広げるなど徐々に拡大していった同グループの1980年リュブリャナ、サラエボ、ベオグラード、アムステルダムにおける写真展覧会の展示作品を抄録したカタログ。旧ユーゴ出身のアーティストを中心に海外アーティスト、日本からも松谷武判、北島一夫が参加、も含めたその実験的な作品の数々を2部構成で収録。ジョルジュ・デ・キリコに捧げた本カタログのタイトルでもある写真展を第1部、第2部ではGrupa Junij の10年間の活動をそのアーティスト作品と共に振り返っていて（第2部は写真がメインですが彫刻やインスタレーションも含む）旧ユーゴスラビアにおける現代アートシーンの一端を垣間見ることもできる。巻末には活動ドキュメント、批評記事抜粋。テキストはスロベニア語と英語の完全併記。