集合住宅原論の試み 黒沢隆
書名表記 | 集合住宅原論の試み |
著者 | 黒沢隆 |
出版社 | 鹿島出版会 |
版 | 1998年 8月 |
商品ID | 220917003 |
本品の状態 | 5 4.5 4 3.5 3 2.5 2 1.5 1 |
状態表記 | 小口からページ隅に少し目立つ焼け,地に印有 |
在庫切れ |
住宅特集連載の集成。集合住宅を多角的に検証、多数の執筆陣による。
サイズ | 180mm(ヨコ) |
重量 | 600g |
構成 | カバー |
ページ数 | 155ページ |
綴じ | ハードカバー |
Last modified: 2024/03/28 |
Table of contents
- 第1章 都市を生きる-集まって棲まうということ
- 家族をめぐる「進化」と「文化」
- 都市の中の住居構造と家族
- 家族を単位とする社会とその居住型
- <大通り沿いのアパルトマン><レキシントン・テラス(フランク・ロイド・ライト)>
- <カサ・ミラ(アントニオ・ガウディ)>
- 第2章 郊外を生きる―人権の容器としての住まい
- 近代国家の正義と民衆
- 人権の容器の規模
- プレ・リビングの時代
- <カール・マルクス・ホフ(カール・エン)>
- 恣意と平行配置
- <ヴァイセンホーフ・ジードルンク/ミース棟(ミース・ファン・デル・ローエ)>
- 「近隣住区」への思考と南向き平行
- <公団・高根台団地(日本住宅公団)>
- リビングルームの誕生とモラリティ 江上徹
- 都市を意識した同潤会アパート内田 青蔵
- 第3章 集合住宅を分類する—集合住宅の形式と立地
- 低層集合住宅
- <公団・龍ヶ崎ニュータウンR地区(黒沢隆研究室)>
- 中層集合住宅
- 高層集合住宅
- 集合住宅地の形成と3分類
- エレベータの適正配置と住棟 日本オーチスエレベータ
- <ヴェルヌーブ保土ヶ谷(エンドウ・アソシエイツ)>
- <低層集合住宅事例>
- <中層集合住宅事例>
- <高層集合住宅事例>
- 3分類の日本的現実
- 第4章 ファミリー住戸—80m台3LDKは実現しうるか
- 2DKの原罪
- リビングルームの成立と脱戦後の住まい
- LDKの虚と実
- <公団・千葉ニュータウン高層地区(清田 育男)>
- <プロティオン河口湖(黒川紀章建築都市設計事務所)
- 「商品」としての住居と「PP分離」
- PP分離型の市場戦略 碓井民期
- ライトコートの効用 林克彦
- リビングアクセスという課題
- 80㎡台住戸の現実感
- 住戸の適正規模とその変遷 江上徹
- オランダにおける社会住宅「適正規模」の模索 八代真己
- パリ東京3LDKくらべパリの住宅もまだ狭いのだが 河辺哲雄
- <ファミリー住戸の類型と生活>
- 法が「規制」した80㎡台住戸
- 第5章 ワンルーム住戸—単身者の住まいと生活
- 「適正」の根拠
- 市場の単身者住戸
- 狭さの心理
- 単身者住居に求められる収納量 鈴木ゆかり
- 婚姻の絆と相対性
- 住宅勤務とネットワーク 大澤晋之輔
- <ワンルーム系住戸の類型と生活>
- 確信犯的単身者の住居
- 第6章 住戸から住棟へ-セミパブリックな領域
- 居住者にとっての住棟
- 住戸の規模と施設共用の内容
- <三ツ沢ガーデン山ヒルズ(三菱地所)>
- 住棟における「先決問題の虚偽」
- <シンフォニックシティ西神中央(フジタ大阪支店)>
- 集合住宅における設備設計の諸課題—住棟編 葉山成三
- 日活ロマンポルノにみる「団地妻」の性と風俗 黒沢隆
- 棟固有の領域
- 集合住宅における共有領域
- 住棟にとっての規模の適正
- 第7章集合の契機―コミュニティあるいは共に住まうことのメリット
- コミュニティの形
- 公営住宅は現代都市のストックたり得るか渡辺喜代美+鎌田一夫
- 集合住宅における設備設計の諸課題―コミュニティ編 葉山成三
- 山のあなたの空
- 女・子供のコミュニティー
- 任意性と共同性
- ゴミ収集システムの現在 彦坂満洲男
- 集合のメリット
- 物のメリットをこえて
- 第8章 棟配置の課題-郊外立地ということ
- 団地内環境の平等と陳腐
- 宿命の隣棟間隔
- 歩車道分離の浅知恵
- 公団における団地設計術の歩み
- 隣棟間隔の「裏」と「表」
- <幕張ベイタウン「パティオス」>
- 直角系の景観と風景
- 第9章 都市の中の集合住宅—市街地立地ということ
- 集合住宅における立地 ヒルサイドテラスに見る「物件」のグレード
- <プレスティージュ目黒東山(東急設計コンサルタント)>
- 都市への依存と機能の分担
- <プレステージ浜田山(東急設計コンサルタント)>
- 市街地立地と近隣 水沢一夫
- 生活様式としての「マンション」
- 「多様化」する住まい
- 集合住宅と駐車場 増田茂雄
- 商品としての「マンション」
- 都市度と都市性 黒沢隆
- 都市内の附置集合住宅 水沢一夫
- 第10章 大きすぎるソフトの課題—「所有」は集合住宅になじまない
- コーポラティブ方式の明暗
- コープというソフトがつくったハード
- 公共営「分譲」の理不尽
- LCMからみた集合住宅[賃貸] [分譲]定借 曽根陽子
- 阪神・淡路大震災被災マンションと建て替え 石関雅夫
- 「分譲」集合住宅の理不尽
- 「定借」の可能性
- スケルトン定借住宅「つくば方式」 小林秀樹
- 第11章 公共住宅から社会住宅へ苦悩する先進各国のパブリックハウジング
- ホームレスを生む構造
- 英国に見る公共住宅の100年
- 各国に見る住宅と市民
- 根幹化した周辺課題への対応策
- オランダの「社会住宅」と1990年代 八代真已
- 公共住宅から社会住宅へ
- 財政改革と行政改革の構図 吉田春樹
- 公団の「解体」とそのシナリオ 黒沢隆
- 成長を停止した社会における「公」
- 第12章 地価とは何か―自由主義市場経済と集合住宅
- 土地の所有と戦後日本
- 土地神話の構造と病理
- 再び「立地」ということ
- 「順応型」集合住宅の実と虚
- 手段が目的となる社会の破綻
- ものの「値」の構造
- ものの「値」は市場で決まる 倉澤資成
- 地価の国際性 吉田春樹
- マンション価格と地価 小嶋勝衛
- 宅地開発と地方財政コスト 薄井充裕
- 「使用価値」から見る土地
- あまりにも皮肉
- 第13章 メガロポリスに住んで―とっくに「郊外」は失われたが
- 「世界」としての日本」
- 「長国」とその人口
- 「逆工業化」と人口爆発
- 巨大都市とインフラ
- 超メガロポリス
- 最後の巨大都市
- 超メガロポリスの選択
- 「販売社会の実話と構造」への渇望 江上徹
- あとがき
本書より